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うちなースタイル | 沖縄の小学校ママあるある5選
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沖縄ならではの暮らし、文化、食、行事——「うちなースタイル」は、そんな沖縄の日常を楽しく深掘りする連載です。
ママモネ編集部は、沖縄出身の“うちなーママ”と県外出身の“県外ママ”がバランスよく混ざったチーム。だからこそ、沖縄の「当たり前」と「びっくり!」の両方の視点で、リアルな沖縄ライフをお届けします。
編集部メンバーの実体験をもとに、子育てママの“あるある”や、ちょっと不思議な沖縄文化をわかりやすくご紹介。沖縄で暮らすママはもちろん、沖縄が好きな方にも楽しんでもらえると嬉しいです。
今回は沖縄の小学校の「式服」について県外ママライターがお届けします。
目次
えっ!? これが普通なの!? 沖縄小学校ママあるある5選
小学校の必須アイテム「式服(しきふく)」
沖縄に移住し、沖縄に慣れてきたぞ~と思ったママでも、子どもが小学校に入学した瞬間に驚くことがたくさんあるんです。「えっ、これが普通なの!?」とカルチャーショックを受ける県外ママ(本土出身のママ)は多いはずです。
沖縄独自の文化や習慣が小学校にも反映されており、本土とはまったく異なるスタイルに戸惑うこともしばしば。本土ではあまり馴染みのない「式服(しきふく)」文化もその一つ。沖縄では、小学校の入学式や卒業式、発表会、各種セレモニーの際に「式服」を着るのが一般的です。
沖縄の大手スーパー「サンエー」では、子ども服売り場に必ず「式服コーナー」が設けられており、男の子用のブレザーや女の子用のワンピースなどが揃っています。
ナイチャーママにとっては「始業式は普段の私服では?」と思いがちですが、沖縄では始業式などはフォーマルな場になるのか、式服を着ることが常識。年に数回しかないため親の管理のもと、あらかじめ準備しておくのがベストです。式服の存在を知らずにいると、学校行事の直前に慌てて買いに走ることになるので、入学前にしっかりチェックしておきましょう!
ちなみに、生粋の沖縄県人は、この日に式服を着る!ということが当たり前にわかっています。内地出身者が式服を知らないことを知らないので、事前のアナウンスがなくて困った!という内地ママの話も聞きます。学校によって半袖のみ、長袖のみと指定の式服があるところも。不安な場合は、先生、もしくは同じ学校の先輩ママに聞くことを強くおすすめします。
※一般的な沖縄の式服…(上)白のブラウスもしくはシャツ。(下)紺か黒の半ズボン、もしくはスカート
宿題は「頑張りノート」が標準!
本土の小学校では、算数ドリルや漢字ノートなど、毎日決められた宿題をこなすのが一般的。しかし、沖縄の小学校では「頑張りノート」という独特のシステムが存在します。
頑張りノートとは、子どもが自分のペースで好きな内容の宿題に取り組めるノートのこと。先生から与えられた課題をこなすだけでなく、自主的に取り組みたい内容を決めることができるのが特徴です。例えば、漢字の練習や計算問題だけでなく、自由な日記や絵を描くなど、子どもたちの自主性が尊重されています。
次の日の予定も、この「頑張りノート」に書いてきます。まさに「なんでもノート」です。
最初は「ちゃんと学習できるの?」と不安に思うかもしれませんが、子どもたちは意外としっかりやるものです。自由な発想を伸ばすことで、学ぶ意欲を引き出す効果もあります。ナイチャーママにとっては驚きですが、沖縄では当たり前の学習スタイルです。
こどもが自発的に、好きなことを好きなだけ学習できるのは、柔軟な学習が求められる今の時代に沿っていますね。
夏のエアコンにご用心! 上着を忘れずに持たせよう
沖縄といえば、1年中温暖な気候が特徴。春から真夏のような暑さが続くため、「半袖登校で十分」と思ってしまいがちです。ところが、小学校の教室内ではエアコンがフル稼働! 気温の寒暖差に驚かされることも少なくありません。
特に、授業中にじっとしている子どもたちは、冷房が効きすぎて寒さを感じることも。長袖の上着や薄手のカーディガンを常にランドセルに入れておくことが、沖縄のママたちの知恵です。
また、体育の授業後など、汗をかいたまま冷房の効いた教室に戻ると、風邪を引きやすくなるので、体調管理には注意が必要です。特にプールの授業がある真夏ほど注意が必要です!ナイチャーママも、暑さに油断せず、冷房対策をしっかりと考えましょう。
集団登校がない!? 地域の子どもとのつながりに要注意
本土では、小学生が登校班を作って集団登校するのが一般的ですが、沖縄では「集団登校」の文化があまり根付いていません。ほとんどの地域では、子どもたちは友達同士で自由に登校するか、保護者の送り迎えが必要です。
そのため、近所の子どもたちとのつながりを把握するのが意外と難しく、ナイチャーママは「どの子がどこに住んでいるのかわからない」と戸惑うことも。地域や周りの情報を掴みたい!そんあ場合は、自分から積極的に地域の行事や学校のイベントに参加し、少しずつコミュニティに溶け込むことが必要になります。
地域によっては、自治会の子ども会活動が活発でないところもありますが、逆に親同士が密に連携を取る地域もあるため、引っ越し先の状況を確認しておくと安心です。
PTAの活動も盛んな小学校とそうでない学校と大変な地域差があるので、事前の状況確認が安心の材料になると思います。
下の名前呼びが普通!? 沖縄ならではの親しみやすさ
沖縄では、学校の先生も子どもたち同士も「下の名前」で呼び合うのが一般的です。本土では「〇〇さん(苗字)」と呼ぶことが多いですが、沖縄では「たかや」「ゆり」など、名前をそのまま呼ぶ文化が根付いています。(最近の先生は、こどもたちにさん付けの先生が多いみたいです。)
さらに、名前を伸ばして「たかやー」「ゆーりー」と呼ぶことが多く、ナイチャーママにとっては最初は戸惑うポイントかもしれません。しかし、この呼び方には距離感を縮める効果があり、慣れると心地よく感じることが多いかなと思います。
また、職場でもこの文化はそのままで、同僚や上司も下の名前で呼び合うことが多く、フレンドリーな雰囲気が特徴です。「まあい」と呼ばれていた子の本名が「まい」だった、「ゆうり」と呼ばれていた子が「ゆり」なんてこともよくある話です。
まとめ
沖縄の小学校生活には、本土とは異なる文化や習慣がたくさんあります。最初は戸惑うことも多いですが、沖縄の独特なルールや環境に慣れてくると、子どもも親も楽しく過ごせるはずです。
沖縄ならではの温かい子育て文化を楽しんでみてくださいね!
この記事が、沖縄の学校生活に戸惑うナイチャーママへの参考になれば嬉しいです。