
うちなースタイル | 沖縄の行事には欠かせない!沖縄郷土料理、中味汁の作り方
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うちなースタイル | 沖縄の行事には欠かせない!沖縄郷土料理、中味汁の作り方
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沖縄ならではの暮らし、文化、食、行事——「うちなースタイル」は、そんな沖縄の日常を楽しく深掘りする連載です。
ママモネ編集部は、沖縄出身の“うちなーママ”と県外出身の“県外ママ”がバランスよく混ざったチーム。だからこそ、沖縄の「当たり前」と「びっくり!」の両方の視点で、リアルな沖縄ライフをお届けします。
編集部メンバーの実体験をもとに、子育てママの“あるある”や、ちょっと不思議な沖縄文化をわかりやすくご紹介。沖縄ママはもちろん、沖縄好きな方にも楽しんでもらえると嬉しいです。
今回は、うちなーママライターが沖縄の郷土料理であり、お祝い事や法事の際に必ず出される中身汁をご紹介します!!
目次
中味汁さえ作れれば、沖縄伝統行事も怖くない!
中味汁とは?沖縄の伝統行事に欠かせない郷土料理
お盆やお正月、結婚式、法事の際に必ず振る舞われる沖縄の郷土料理、中味汁。中味汁とは、豚の内臓(主に胃や腸)を使った澄んだスープのこと。丁寧な下処理をすることで臭みがなくなり、あっさりとした上品な味わいになります。
沖縄では、昔から「中味汁が食卓に出ると、お祝いの証!」と言われるほど、大切な行事には欠かせない料理です。
ただ、「子どもの頃から食べ慣れているけれど、自分で作ったことはない…」というママも多いのでは?今回は、沖縄県うるま市出身&在住の筆者が、実家の母に伝授してもらった絶品レシピをご紹介します!
我が家では子どもも大好きな味ですよ♪
本格的な中味汁の作り方|基本のレシピ
⚪︎材料(10人分)
・干し椎茸 大4枚
・血合い抜き鰹節 1袋(100g)
・豚肩肉(グーヤヌジー)約400g
・豚肉だし骨 約850g
・豚中味(茹で) 約1kg
・塩 適量
・水 大鍋いっぱい
中味汁の作り方|基本の手順
<3種類の出汁をとる>
①大鍋いっぱいにお湯を沸かし、鰹節1袋を入れる。灰汁を丁寧にすくいとったら、火を止めて鰹節を取って、だし汁を取る。
②干し椎茸を300ccの水で戻す。→最後に千切り(戻し汁は、出汁に使う)
③豚肉だし骨は、ボールに入れて水で洗った後、沸騰させたお湯で洗い、臭みを取る。その後、お鍋に移し、水を加えて1時間煮る。→途中灰汁を丁寧にすくう
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<具材の準備>
④買ってきたままの茹で中味を、塩を一握り振りかけて揉み洗い、鍋で2分ほど下茹でする→水洗い
⑤④の中身で、大きい中味があれば、細く切る。
⑥グーヤヌジーを細切りにし、⑤と共に、大鍋に入れ、中火で煮る。灰汁を丁寧にすくう
⑦②の椎茸を軸を取って千切りにして、戻し汁の半量と共に⑥に加える。椎茸の軸は、出汁パックに入れて、⑥と一緒に煮る。残りの戻し汁は、中味汁完成後、スープが少なくなってきたタイミングで加える。)
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<具材とスープを混ぜて煮込む>
⑧③でできた豚骨スープを、小さな骨などが混ざらないようにざるでこし、⑦に加えて、大さじ1の塩を加える
⑨3〜4時間ほど中火で煮る。
(目安は、中味が指で引っ張って簡単にちぎれる柔らかさになるまで)味見をして、追加のお塩を調整する。醤油は絶対NG!加えるなら白だしがおすすめby 筆者母)
⑩お好みで生姜やねぎを添えて、召し上がれ。
中味汁を美味しく作るポイントは「中身の下処理」!
中味汁を美味しく作る最大のコツは、中味(豚モツ)の下処理にあります!
✔ 塩でしっかり揉み洗いする
✔ 必ず下茹でをする
✔ 灰汁を丁寧に取り除く